ツイン ) 過去とのお別れ
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白リスくんと一緒に働いてる職場との
派遣契約が切れる前では最後の
しろくんに会いに行った日。
スマホと掃除機を買い替えた
前日には下着も買い替えた。
掃除機はしろくんのお店で買った。
スマホはサイズが変わって
今までのカバーは使えないから
買い替えなくちゃいけない。
しろくんと初めてお茶した日に
「おれもこれにしようと思ってた」
って言ってたカバー。
しろくんのとこへ行ったときは
契約手続き保留中だった。
必要書類が足りなかったから。
適当に戯れながら、
スマホ買い替えることを話した。
卒業だと思うと…」と呟いてみせた。
すると帰りぎわ
「来月(iPhone)11値下がりするよ」
としろくんは言った。
「スマホ変えないで」
「カバー変えないで」
って意味だったのかな
でもスマホ買い替えた。
少しセンチメンタルになった。
私は白猫のカバーを
しろくんだと思い続けてた。
だからこれでしろくんとの縁
なくなっちゃったらやだなって。
これしきでなくなったらおかしいけど。
自分で決める力を試されてるって思った。
しろくんで揺らいだりせずに。
そしたら頭の中でしろくんに話しかけたら
『置いてかないで』って聞こえた。
置いていくわけないじゃない
でも、
スピッツのマサムネさんのラジオでは
「夏が終わる」が流れた。
またひとつ夏が終わる 音もたてずに
暑すぎた夏が終わる 音もたてずに
深く潜ってたのに
やっぱり従っておけばよかったかなあ
私たちの夏が、終わってしまう…
来週逢いに行ったとき
いなかったらどうしよう
その予感は的中した。
