ツイン ) あいつのおもかげ
白リスくんのいた派遣先を離れてから
「うっかり戻ってきたら
あたたかく迎え入れてください」
言ったら
「そしたら花束抱えて迎えますよ」
と言ってくれて、
「じゃあ私の好きそうな花で!」
と言いながらチューリップや
ピンク色の花思い浮かべたら
「わかりますよ、チューリップすよね?」
言ってきて、
「私のこといろいろ知ってるよね」
と聞くと
「なんでも知ってますよ」
とまで返ってきて、
『うさぎくんと同じだ』って思った
エネルギーも似てる気がする。
暴れるように熱くて激しくてストレート。
さらに白リスくんのは軽くて綺麗。
まだ若くて社会に汚れてないからかしら
私の出逢うソウルメイトには系統が2つある。
相手が私のエネルギーを浄化して
引き上げてくれる、面長のうさぎくん系統と、
私が相手のエネルギーを浄化して
お互いを育てる、丸顔のしろくん系統。
2人合わさったような人もいて、
派遣先にいたもう1人の弟みたいな男性が
過去の職場で弟的存在だった
面長くんと丸顔くん2人を合わせた感じ。
白リスくんは面長で、うさぎくん系統だと思う。
お兄ちゃんや、うさぎくんの弟分も当てはまる。
彼らは私の変なこだわりやら苦手意識やら
恐れやらの古いエネルギーを強いエネルギーで
押し流すなり燃やすなりして綺麗にしてくれた。
新しい可能性や自信を目覚めさせてくれた
白リスくんもそんな気がする
コミュニケーションが重要な仕事だった。
吃音があったりして苦手意識があったから
はじめは逃げ出したくなることもあったけど、
続けてみたら案外楽しかったし
慣れてないだけでそれなりにやれた。
白リスくんがいたから。
白リスくんがいたから気持ちがうきうきして、
短期間でいろんな人と話せてる自分に気づいた
どこでもやれる気がした。
なんでもできる気がした。
白リスくんがいなかったら、
こんな体験できなかった
白リスくんは私に新しく可能性と
自信を持たせるきっかけをくれたんだ
だからこそ、やっぱり
また会いたくて忘れたくない
うさぎくんのことは、最後には大嫌いになった。
でも白リスくんのことは最後まで大好きなまま。
おまけにまた逢えるとまで思ってる。
なんでこんなに離れないの
その謎は一週間後、
夢でうさぎくんの弟分に会ったことと
しろくんのとこに行ったことで少しわかったよ。